私の制作過程 ―ペン画編―
- kirakiraapplebyhit
- 2017年1月30日
- 読了時間: 4分

こんにちは。
Hitomi★です。
これは以前私が描いた
「春のライオン」というタイトルを付けた作品です。
完全アナログなイラストです。
黒のボールペン1本で描いています。
今回はこのイラストのできるまでを、ご紹介したいと思います。

①
まず、鉛筆でサラッとあたりを描いていきます。
サラサラッと力を入れずに描きます。
この鉛筆の線は後で消しゴムで消すので、シャーペンなど細くて硬い芯の物ではなく鉛筆で!
因みに私は、Bの濃さの鉛筆を使っています。

←こんな感じです。
見づらかったので
かなり、コントラスト効かせて加工しました。
実際はもっと薄く描いています。
紙がけばだったりするので、極力消しゴムは使いません。

②
更に細かく描き込んでいきます。
私はペン一発描きとかもするので、このくらいの描き込み具合でストップ。
私にしては、かなり描き込んだ方だと思います。
いつもはもっと手前の段階で、ボールペンに持ち替えてしまいます。。。
あとで消しゴムかけるのも面倒なので。。。
紙も痛むし。。。

③
ペン入れ作業に入ります。
線が二重にならないよう
集中して1本のラインで一発で描き進めます。
紙の下にクリアファイルを挟みます。
下の紙がボコボコしてしまうのを防ぐためと、ペンの滑りをよくするためですが、下敷きなどは固くてペンの滑りが良すぎてしまい線が不安定になってしまうので、色々試した結果最近はクリアファイルに落ち着いています。

私はシグノのユニボールシリーズのペンを愛用しています。
このペン大好きです。
どんな紙でも滲みにくいし、乾くの早いし、インクの出が安定していて同じ太さの線が引けるし、何より耐水性に優れていて、この上から絵の具を使ったりしても全然へっちゃら!
それに消しゴムかけると大抵のペンは薄くなってしまうのですが、このペンはそれもほとんどない!
素晴らしい!!
因みに今回は超極細の
黒インクです。
ちょっとボールペンについて熱く語りすぎました・・・

どんどん描き進めます
とにかく描き進めます。
ざっくりしか下絵を描いていないので、細かい部分を描き加えつつ。

④
主線のペン入れ完了!
この後は鉛筆の下書きを消す作業に移ります。
ここですぐにでも消しゴムかけて描き込みに入りたいところですが・・・!
数時間は寝かせます!!
今回は半日ほど置きました。
とにかく焦りは禁物です!
急いでことを進めると
取り返しのつかないことになるので・・・
なぜって・・・
消しゴムかけの作業で、
乾ききっていなかったインクが、ズリッとなるのは絶対に防ぎたいから!!
これほど悲しいことはありません・・・!

⑤
丁寧に消しゴムをかけて鉛筆の線を消し終わったら、
塗り絵でいうところの「塗り」の作業に入ります。
ここからが
腕の見せ所!(笑)
とにかく地道に細かく描き込んでいきます。
まずライオンの顔部分を少し立体的にしました。
私が、常に気を付けているのは、写真のようにしないこと。
夢中になりすぎると、うっかりやりすぎて、写実的になり過ぎちゃうので、あくまでイラストのユルさを味にしたいなぁ・・・と。
手を緩めるということではなく、めいいっぱい細かく描き込んでも、立体感を持たせ過ぎない歪みとヌケを持たせるということです。
まぁ、きちんと立体感を持たせて細密描写をするならイラストももっと写実的に描くんすけど・・・

とにかくじゃんじゃん描きます。
集中力と忍耐力が続く限り!(笑)
ここでの私的ポイントは、
黒と白の部分のバランスです。
たまに遠くから眺めて、全体の色のバランスを確認しつつ作業を進めていきます。

←途中の段階。
因みに私は、点描や線をくるくる描いたりして黒く色を付けています。
黒い部分も真っ黒に塗りつぶさず、くるくるしたペンのラインを残しています。
集中力が切れてくると、線や点を描く作業に粗さが出てくるので、適度に休憩を取りながら描いています。
あぁ・・・
無限の集中力がほしい・・・!

←ライオンの顔部分のアップです。
顔の部分は主に点描で描いています。
手が腱鞘炎になりそうです・・・!
⑥で、そんなこんなで完成です!!
(作業時間:約5時間 ※ペンのインク乾かし時間は省く)

Comments